「転職 〜入門編〜」
最近、多くの方をお話させていただく機会があるのですが、その中で、
「活人研では、学生さんや新卒採用にむけての話しか書かれないんですか?」
と、質問をうけました。そんなつもりは無かったのですが、つい、新卒採用や学生さん向けの言葉に終始していたところがあるかもしれません。ですので今回は、中途採用と言いますか、転職というものをわたしの、
求職者(転職希望者)としての経験
求人者(採用担当者)としての経験
両方の観点から、お話したいと思います。
まずは…
●転職のきっかけ
実際に、わたしも、15年セガさんに勤務させていただき、大好きなセガを辞める、当時の仲間たちをどんな理由にせよ、置いていくことにかなりの葛藤をいたしました。新卒で入った会社に5年、10年勤められた方であれば、誰しもが悩まれるところだと思います。
と、いうか、そもそも「転職」なんて、わたしは視野になかったのです。セガさんでは、それなりに評価されていましたし、名越さん(名越稔洋氏)はじめ上長にも恵まれていました。ただ、わたしの場合、以前このコラムでも書かせていただきましたが、突然2つほどきっかけがふってわいてきました。
スマホというあらたなデバイスで、ものをつくってみたい
比較的小さめのプロジェクトで人材を育成したい
というものです。これで迷っている時に、東日本震災が発生し、大勢の方が亡くなるのをモニターごしに見て、「人生は一度きりだから、迷うならば、行動しなくてはいけない」と自分で思い立ちました。ただ、その際に、どうしようかな? なにがいいんだろう?と、あらたな河岸を探そうと思ったものの、具体的な行動はイメージできていませんでした。おそらく、クリエイターの皆さんの中にも、この状態、
「このままではいけない、何か行動して、更なる自己成長や目標を追求したい!」
と思われるところまでは、比較的多くの方がたどり着かれているのではないか?と思います。で、実際にわたしはどうしようとしたか?というと…実は、運と縁といいますか、結果的には、能動的に行動しなくても事態が動いてしまいました。
それは、東日本震災の翌週、非常に多くの職業紹介のエージェントの方からご連絡をいただいたからです。実をもうせば、この段階よりも前、毎年のようにお声がけをいただく企業さん、エージェントさんはいらっしゃいました。ただ、わたし自身、セガが好きだし、不満もなかったし、責任あるの仕事をしているという自負があったので、転職なんぞ一考もしなかったのです。
ですが、この時は、自身で課題を持ち、動き出したいと思っていた時でしたので、
「まずは、会って話を聞いてみよう」
と、考えました。やはり、タイミングというのは、あるのです。
でも、ここで1つ怖いというか、よくわからないので、どうしたものか?ということに直面します。
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