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  • 執筆者の写真ryonegishi

第12回 駿馬 NIIGATA を開催しました!

更新日:2018年6月15日

アイデアを企画にまとめるために、一連の流れを体験する『企画書作成講座』


3月4日、新潟コンピュータ専門学校さんにて、第12回 駿馬 NIIGATAを開催しました。

「駿馬(しゅんめ)」とは、全国各地からゲーム業界を目指す学生に向けた勉強会の総称です。


今回で5都市目、第12回となる駿馬。毎回、全国のゲーム業界を目指す学生に向けて、ゲーム業界を「ただの夢」ではなく「目指す先」として具体的にイメージし、「夢から目標に」転化する機会を届けています。


■基本となる型を理解し反復することで、アウトプットする経験を増やす


回数を重ねるごとに、講義・ワークショップの内容をブラッシュアップしている駿馬。今回は講義&個人ワーク&グループワークで、企画書制作に必要な要素を学び、体験する内容となりました。


「講義」と「ワークショップ」が特徴の駿馬では、イベント全体を通して感じたことは、ただ話を聞いて学ぶだけではなく、ワークショップでの経験を繰り返すことが何より大切であるということが伝わればと思っています。

繰り返すためには、基本となる型を理解して、理解した型をを繰り返す中で自分なりの新しい型を作り上げて欲しいと考えています。

特定の成功体験ではなく、応用の効く基本構造を学ぶ講義と、そこで得た知識を形にするワークショップが組み合わさり、みなさんが自分でスキルアップしていけるきっかけになれば嬉しいです。


■イメージが湧かないものは相手に伝わらない


ゲームを複数人でつくるためには、共通の認識が必要になります。企画書を作っても10人が異なるイメージを持ってしまったら、バラバラな方向に開発が進んでしまうでしょう。

まず講義では、企画書をまとめるために必要な9つの要素を順番に学び、それぞれにおける注意点をお伝えしました。「相手に伝わっているか」という点を特に強調しており、参加学生のみなさんは「自分のイメージを相手に伝える」ことを意識してその先のワークショップへと進みました。


最初のワークショップでは、EMSフレームワークを用いて、手段と目的を見える化するワークを行いました。これは、面白さを定義するものではなく、手段と目的を明確にして、ゲームの構造を自分の頭の中から見える形に書き出すトレーニングです。

「何でも出来てしまう自由ではなく、限られた枠に制限することで思考の自由は広がる」ということを感じてもらえたのではないでしょうか。たくさん書き出した項目の比較もしやすく、シンプルな構造なのでイメージもし易い。

これを短時間で繰り返し行い、頭と体で覚えていくことが大切です。



■隣の人のアイデアを発展させる


たくさんのアイデアの断片を出した後は、「隣の人のシートから1つ選ぶ」という流れで進みます。自分で考えたものではなく、隣の人が考えた中から一つを選択し、そのアイデアの断片を発展させていくのです。「主人公は?」「ステージ・フィールドは?」「何ができると思った?」「ジャンルは?」と具体的に書き出していくことで、他の人が考えたアイデアに自分のアイデアを乗せていきます。

選んだアイデアはシンプルな構造を示したものに過ぎないので、書いた本人と選んだ人ではイメージが異なっており、自分だけでは思いつかない気付きや1人では考えつかない形となって目に見えるようになります。

人が考えたものに、自分の考えを加えるからこそ出来上がるアウトプットです。




■気付くとつくれるようになっていたゲーム概要


ここまで、ワークシート2枚を書き上げた段階で、実はゲーム概要がつくれるようになっているのです!

参加した学生も、開始からたった数時間でゲームの概要が目に見えるようになり、もっと先に進みたいと意欲が高まっているのを見て取れました。


3枚目のシートでは、ゲーム概要からさらに深掘りをして、そのゲームの最終目的まで書き出せるようになります。その詳細をここで説明したいところですが、細かい説明は控えさせていただきます。詳しくは、ぜひイベントにて!


ワークショップ開始からここまで、型に沿って進んできているのだが、書き出したアイデアは全て自分たちで考えたもので、「やらされている」のではなく「自分の考えが流れに乗ってスムーズにアウトプットできる」と、感じていただけたのではないでしょうか。


■コンセプトとして何が面白いかをまとめる


参加学生のみなさんは「企画書制作のための9つのポイント」の中から、「ゲーム概要」「ゲームの流れ」「コンセプト」を考えて、アウトプットしました。

まとめかたを知らずに、がむしゃらに考えてみるのではなく、型に沿って自分の考えを当てはめていく経験をしたみなさんは、家に帰ってからも学校でも、繰り返しアイデアを整理することが出来るようになったはずです!そして今後は、基本の流れに対して自分なりの改善も加えられるし、自分の型としてブラッシュアップもしていけます。


たった1日ではありますが、思ったよりスムーズにゲームの概要や流れ、コンセプトというものが形になり、学生のみなさんも驚くとともに可能性を感じていたように見えました。「自分でできる」ことが今後の励みにもなり、背中を押してくれればと思っています。




■最後に


今回で12回目となる駿馬。各地で開催する駿馬を見て感じることは、どの地域の学生も目を輝かせて話を聞き、周りの仲間とディスカッションしていることです。

情報が溢れる時代にはなりましたが、地域によって情報や機会にはまだまだ差があります。この取り組みが全国各地をつなぎ、ゲーム業界を目指す学生を増やすとともに、育成していければ嬉しいです!


次回の開催も決定しています。4月21日に同会場にて開催です!

エントリーも開始していますので、ぜひ参加してください。



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