ポートフォリオの役割と、日頃の制作から意識するこ
6月9日(土)、ASOポップカルチャー専門学校さんの会場をお借りして、第15回 駿馬 FUKUOKA を開催しました!「駿馬(しゅんめ)」とは、全国各地からゲーム業界を目指す学生に向けた勉強会の総称です。
今回で6都市目、第15回となる駿馬。毎回、全国のゲーム業界を目指す学生に向けて、ゲーム業界を「ただの夢」ではなく「目指す先」として具体的にイメージし、「夢から目標に」転化する機会を届けています。
■ ポートフォリオの役割って?
全国を周って、「講義&ワークショップ」の形式で行っている駿馬。
人間は、話を聞いただけではすぐに忘れてしまいます。毎日全国のみなさんと話すことは難しいので、ワークショップで手を動かし、自分で繰り返せる状態になって帰ってもらうことを心がけています。
今回のテーマは「ポートフォリオ制作」。デザイナーを目指す学生以外にも、プランナーやエンジニアを目指す学生にも参加いただけるように、企画書やプレゼン資料にも活かせる内容で講義&ワークショップを開催しました!
ポートフォリオ制作には、決まった答えはありません。その人が得意なこと、やりたいこと、進みたい先などによって、つくるべきものは異なります。これまで作って来た作品や、こらからつくる作品をまとめるものなので、1日のワークショップで完成するものでもありません。この勉強会が終わり、家に帰ってからでも意識して繰り返せるように、「ポートフォリオには、○○が必要である」という1つの答えではなく、「このように考えて制作しよう」という考え方を中心にお話をしました。
さて、新卒で社会に出る際のポートフォリオは、何のために作るのでしょうか?
多くの場合、「企業を受ける時に提出する」ために使用することがメインです。企業の担当者に見てもらい、面接などの選考に進めるか判断をしてもらいます。「この人に会ってみたいな」と思ってもらえれば次に進める。ということです。
そうすると、ポートフォリオは、見せる相手に「この人に会いたいな」と思ってもらえるかが1番重要なポイントとなります。
■ 話を聞くだけでなく、手を動かすから分かること
「相手に会いたいと思ってもらう」ためには、一体どんなことが必要でしょうか?
質の高い作品がつくれる
自分ならではの特徴をアピールする
企業が求めている人に合わせる
など、項目をあげればたくさん出て来ます。
その中でも1)2)については、自分の意思でレベルアップしていけます。その際に意識すべきことは何なのか。「ただ頑張る」のではなく、「工夫する」ことをワークショップを通して体感してもらいました。
何かを作り始める時「初めに思いついたものを最後までつくる」という状況で制作する学生を多く見て来ました。制作に必要なアイデアの引き出しを増やすためにも、細部にこだわるスキルを上げるためにも良くない状況です。さらに、1度作品を完成させると、その作品は引き出しにしまわれてしまいます。もったいない・・・
今回のワークショップでは、
自ら複数の選択肢をつくる
選択肢が浮かばない場合は、視点を変えて絞り出す
複数の中から1つ選んでブラッシュアップする
自分の考えと、作品を見せた相手の受け取り方の差を意識する
という流れで手を動かしてもらいました。話を聞くだけでなく、手を動かし、「意識すること」と「行動」を一致させれば、今後も自分だけで繰り返すことができます。
■ 人の聞くことで見えてくる、自分と異なる視点
自ら複数の選択肢を用意し、その中から選択。そして、ブラッシュアップすることで、初めに思いついたものをそのままつくる場合よりも、考えが深まり、自分の中の引き出しも増えていきます。
さらに人に見せることで、
「なんでこれを選んでブラッシュアップしたの?」
「こっちの方がいいんじゃない?」
というような意見をもらえます。
そこに対して、なぜそう思ったのかを互いに確認していくことで、自分にはなかった視点や、意外なブラッシュアップの方法に気付くことができます。互いに評価するのではなく、自分と異なる考え方や、意識していなかったポイントを知り、ブラッシュアップにつなげることが何より大切です。
今回、単純な課題で行ったワークショップを繰り返しながら、作品制作に応用し、自分の型を作ってもらえれば嬉しいです。
■ 最後に
次回は、7月21日(土)に福岡での開催が決まっています!(お申し込み受付中!)
ゲーム企業さんも参加し、「講義+ワークショップ+企業説明会」と盛りだくさんの内容になっています!福岡近辺の学生のみなさん、お申し込みお待ちしております!
これからも、全国各地でゲーム業界を目指している学生に向けて、1つの答えではなく、共通する「考え方」を自分のものにしてもらえるように活動していきます!
これからも駿馬をよろしくお願いいたします!
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